ヴィジランテ 7話 ネタバレ｜苦労マンの正体に迫る急展開！

アニメ『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』第7話では、新キャラクター・マコトの登場によって、物語が一気に動き始めます。

中でも注目を集めたのは、あの「苦労マン」の正体が、コーイチなのでは？という疑惑。ヒーローとヴィジランテ、そのあいまいな境界線が、改めて問い直される展開となりました。

この記事では、そんな第7話の見どころを振り返りながら、今後の物語を読み解く上で押さえておきたいポイントを、見出しごとに詳しく解説していきます。

コーイチの正体は苦労マンなのか

マコトの登場によって、コーイチのまわりに少しずつ変化の兆しが見え始めます。

授業中につい居眠りしてしまうほど疲れがたまっていたコーイチ。そんな彼に、マコトは「研究に協力してくれるなら、大学生活を支援する」と申し出ます。

ただし、その研究テーマがよりによって「鳴羽田のヴィジランテ」。そのせいで、コーイチの正体に疑いの目が向けられるという、なんとも皮肉な展開が待っていました。

マコトによる接触とボディーガードの条件

大学生活の中でどこか孤立しがちだったコーイチに、ふと声をかけたのがマコトでした。彼女は「講義ノートを貸す代わりに、ちょっと研究を手伝ってくれない？」と、気さくに持ちかけてきます。

その研究のテーマは、「鳴羽田のヴィジランテに関する市民の意識調査」。マコトは街の地理や雰囲気に詳しい人を探していて、コーイチには現地案内兼ボディーガードという形で協力を依頼します。

もちろんこの時点で、彼女がコーイチを“クロウラー”だと疑っているわけではありません。ただ、調査のパートナーとしてちょうど良さそう——そのくらいの軽い距離感での接触でした。

市民の評価と苦労マンのイメージ

マコトによる市民への意識調査を通じて、ポップ、ナックル、そしてクロウラー、それぞれの印象が浮き彫りになっていきます。

中でもコーイチの活動名「苦労マン」については、「キモい」「印象が薄い」といった、やや手厳しい声が目立ちました。

一方で、ポップには「可愛い」「お尻が良い」といった好意的なコメントが多く寄せられ、ナックルに対しては「怖い」「ヤバい」という強烈なイメージが定着しているようです。

コーイチ自身は、「苦労マン」であることを頑なに否定し続けています。それでも、マコトの視線はどこか探るようで、少しずつ彼の正体に近づこうとしている気配があります。

ヒーローとしての顔を明かさずに活動を続けることの難しさ。さらに、街の人々からの評価との間にあるギャップ。その板挟みの中で揺れるコーイチの姿は、今後の展開においても目が離せないポイントです。

マコトの研究目的とその正体

マコトが提示した研究テーマは、ヴィジランテとして活動するコーイチにとって非常に危ういものでした。

彼女の真の狙いが明らかになるにつれ、コーイチは自分の立場と正体をどう守るかという選択を迫られていきます。

その背景には、彼女自身の立場や血縁関係が深く関わっていました。

鳴羽田のヴィジランテに迫る調査内容

マコトが提示した研究テーマは、ヴィジランテとして動くコーイチにとって、まさに綱渡りのような危うさをはらんでいました。

やがて彼女の本当の目的が少しずつ見えてくる中で、コーイチは自分の正体と立場をどう守り抜くか、難しい選択を迫られていきます。

その裏には、マコト自身の立場、そしてある関係が深く絡んでいたのです。

塚内警部との関係が示す意味

マコトが塚内警部の妹であることが明かされ、ヴィジランテに関心を示す彼女の行動は、物語の流れに静かに波紋を広げていきます。

兄が法の側に立っている一方で、妹が“調査”という名目でヴィジランテに近づいていく。この対照的な構図は、今後の展開で大きな意味を持ちそうです。

塚内警部がコーイチに向けて放った「線の向こう側に行くな」という言葉も、ただの忠告には聞こえません。ヴィジランテという存在そのものへの警鐘のようにも感じられます。

果たしてマコトの行動は、兄の意向を汲んだものなのか。それとも、彼女自身の信念によるものなのか——その答えが明かされるのは、もう少し先になりそうです。

ポップの感情の変化が物語に与える影響

第7話では、マコトの登場によって、ポップの心の奥にずっとしまい込まれていた感情が揺さぶられることになります。

これまで感情を表に出すことなく過ごしてきた彼女が、初めて明確に揺れる姿を見せたことで、登場人物たちの関係性にも少しずつ変化が生まれはじめました。

とくに、コーイチに向けた淡い想いと、マコトへの小さな対抗心が交差するシーンは、物語の人間関係がひとつ動き出す転換点とも言えるでしょう。

嫉妬と動揺が見せた素直な一面

ポップは、マコトとコーイチの距離が近づいていく様子を目の当たりにして、思わず動揺を隠せなくなっていきます。

隠れるつもりで部屋の中にいたのに、「なんで私が隠れなきゃいけないのよ」という一言には、プライドとほんの少しの嫉妬がにじんでいました。

さらに、街頭インタビューで市民が語ったコーイチ（苦労マン）への辛口コメントを、まるで朗読劇のように読み上げるあたりには、どこか子どもっぽい意地悪さと、それを覆い隠せない可愛らしさが混じって見えました。

ポップとコーイチの関係性の今後

一方のコーイチはというと、ポップの気持ちにまるで気づいておらず、マコトにはあっさりと心を開いてしまうなど、ちょっと鈍感なところが目立ちます。

そんな中でも、ポップは感情をぶつけるのではなく、少し距離をとりながら彼を見守ることを選びます。

この微妙な立ち位置と感情のすれ違いが、今後のふたりの関係をどう動かしていくのか——視聴者としては、その行方を静かに見守りたくなります。

ヒーローとヴィジランテの違いとは

本エピソードでは、マコトが語る「正義」に対する視点が、物語の大きな軸のひとつとして描かれました。

とくに、公認ヒーロー制度がどのように形づくられてきたのか、そしてヴィジランテがその枠外でどんな立ち位置にあるのか――その語りは、視聴者に静かな疑問を投げかけます。

正義とは誰が決めるものなのか。制度と世論、そして市民の支持。それぞれが果たす役割について、ここでは少し深く掘り下げてみましょう。

公認制度が定義する正義のかたち

マコトは、アメリカ・ロードアイランド州を例に挙げて、初の公認ヒーロー制度について語ります。

189人の候補者から、実際に公認されたのはたった7人。選ばれたのは、社会的に信頼のおける人物だけという厳格な仕組みでした。

つまり、ヒーローであるには“法の承認”と“統制された個性の使用”が不可欠であり、どんなに強い信念を持っていても、それだけではヒーローにはなれない現実があるのです。

社会的支持と個人の正義の葛藤

そんな中、マコトは「私的正義は公的正義の祖であり、相互監視的な対立者でもある」と語ります。

この言葉は、まさにコーイチのようなヴィジランテの存在意義を浮かび上がらせます。

制度に属さない正義は、ときに危険視されながらも、市民の共感や支持を得る可能性を秘めています。

実際、コーイチがあまり評価されていない一方で、ポップやナックルのように支持を集めるヴィジランテも存在しており、ヒーローという存在のあり方に幅があることを示す展開となりました。

ヴィジランテ7話の展開と今後の注目点まとめ

第7話「真」では、キャラクター同士の関係や制度の背景が複雑に絡み合うなかで、コーイチの立ち位置がますます不安定になっていきます。

これまで曖昧にされていた「苦労マン＝コーイチ」という構図が、いよいよ核心に近づき、物語の焦点として浮かび上がってきました。

誰がどこまで知っていて、どこまで踏み込むのか——人間関係の緊張感から目が離せませんでした。

苦労マンの正体の伏線と予想される展開

マコトが個性を使いながら、コーイチの正体を探ろうとする場面には、知らないうちに“正体バレ”寸前の緊迫感が漂います。

コーイチは「違いますよ」と平然と否定しますが、その言葉とは裏腹に、マコトの目にはすでに確信めいた光が宿っているようにも見えました。

今後は、塚内警部との情報の共有や、ポップ・ナックルたち周囲の動きが、コーイチの行く末に大きく関わってきそうです。

キャラ間の関係性の変化に注目

また、マコトの登場は、ポップの内に秘めていた感情を引き出しただけでなく、コーイチとの信頼関係に小さなひびを入れたようにも感じられます。

調査で明らかになった市民の声は、クロウラー＝苦労マンが社会にどう見られているのかを如実に映し出し、今後の活動に影響を与えかねません。

第8話以降では、マコトの本当の目的、そしてポップの想いがどう変化していくのか――それが物語をさらに揺さぶる鍵となっていくはずです。