【薬屋のひとりごと】馬閃（ばせん）の正体や実力とは？強さ・性格・役割まとめ

『薬屋のひとりごと』に登場する馬閃（ばせん）は、真面目で実直な性格と圧倒的な武芸の才能で読者の注目を集める存在です。

壬氏の乳兄弟として物語に深く関わりつつも、実はその背景や人物像はあまり語られていない部分も多いキャラクターです。

この記事では、そんな馬閃の正体や実力、家族との関係、王宮での立場などをまるごと解説していきます。

馬閃の正体と王宮での役割

武芸に優れた屈強な青年として描かれる馬閃は、『薬屋のひとりごと』の中でも静かに存在感を放つキャラクターです。

彼がどのような背景を持ち、なぜ王宮で重用されているのかを知ることで、その魅力がより一層際立ちます。

ここでは、馬閃の家柄と壬氏の側近としての立場に注目してみましょう。

皇帝家を護る馬家の血筋

馬閃は、代々皇帝家の護衛を担ってきた名門・馬家の次男です。

馬家は忠誠と武芸に優れた一族として知られ、王宮内でも高い地位を保っています。

長男の馬良は文官向きであったため、武芸に秀でた馬閃が次期当主として指名されました。

その素質と実力により、馬閃は若くして王宮の護衛として信頼を集めています。

壬氏の側近としての立ち位置

馬閃は、皇帝の甥にあたる壬氏の護衛を務めています。

ふたりは乳兄弟の関係にあり、幼少期からの付き合いがあります。

この絆の深さから、馬閃は壬氏に対して家族同然の感情を抱いています。

その忠誠心ゆえに感情的になる場面もありますが、壬氏を守る存在としての信頼は厚いです。

馬閃の性格と人柄の特徴

物語における馬閃の魅力は、その強さだけでなく、人柄にも表れています。

彼のまっすぐな性格は味方にとって心強く、時にトラブルを生むこともありますが、彼を語るうえで欠かせない要素です。

律儀で実直な性格

馬閃は非常に律儀で実直な人物です。

与えられた任務に対して一切の妥協をせず、最後まで責任を持って遂行しようとする姿勢が際立っています。

こうした性格は、王宮という上下関係が厳しい環境でも信頼される理由の一つとなっています。

真面目すぎるがゆえの不器用さ

真面目であるがゆえに、融通が利かない場面も多く見られます。

特に感情表現や対人関係においては、少々ぎこちないところがあります。

壬氏への批判を耳にすると相手が誰であっても怒りをあらわにするなど、場の空気を読むことが苦手な一面もあります。

しかし、そうした不器用さもまた、馬閃の誠実さの裏返しとして多くの読者に愛されています。

馬閃の強さと武芸の実力

王宮において馬閃が高く評価されている理由のひとつは、圧倒的な身体能力と戦闘力です。

その実力は、護衛としての役目を超えて、王宮内でも屈指の存在として知られています。

王宮随一と評される身体能力

馬閃は、常人離れした筋力と体力を持ち合わせています。

日常の稽古では武器を使わずとも並の相手を圧倒し、本気で対峙できるのは壬氏や李白くらいとされています。

また、大怪我をしてもすぐに回復するなど、身体の耐久性の高さも異常なレベルです。

危機にこそ発揮される冷静な判断力

馬閃の戦闘能力は単なる力任せではありません。

危険な状況に直面したときほど冷静さを増し、今なすべき行動を瞬時に判断できる力を持っています。

獅子に襲われた場面でも恐れることなく急所を見抜き、一撃で制圧するほどの冷静さと判断力を発揮しました。

このように、馬閃の強さは肉体だけでなく、知性と経験に裏打ちされた実力でもあるのです。

馬閃の家族や壬氏との関係性

馬閃という人物を語るうえで、家族との関係や壬氏との特別な絆は欠かせません。

彼がどのような環境で育ち、誰と深い関係を築いてきたのかを見ていきましょう。

兄姉との対照的なキャラと立場

馬閃には兄の馬良と姉の麻美がいます。

兄の馬良は優秀な文官としての才能を持ちながらも、運動が苦手で家督を継ぐには不向きとされました。

その一方で、姉の麻美は非常に気の強い人物で、弟たちや壬氏ですら頭が上がらない存在です。

三人はそれぞれ異なる資質を持ちつつも、家族としての繋がりと役割を果たしています。

壬氏との乳兄弟としての絆

馬閃と壬氏は、母親同士が乳母の関係にあったことから乳兄弟として幼少期を共に過ごしました。

そのため、二人の関係は主従という枠を超えた深い絆で結ばれています。

馬閃は壬氏に対して非常に強い忠誠心を持ち、時に感情を抑えきれずに激昂する場面もあります。

しかしその根底には、彼を家族同然に想う気持ちがあり、それが護衛という職務にも大きく影響しています。

馬閃のトラウマと内面の変化

馬閃が抱える心の葛藤や変化は、彼という人物の奥行きを示しています。

彼の内面を形作るきっかけとなった出来事と、その後の成長を見ていきましょう。

幼少期の出来事がもたらした影響

馬閃は幼い頃、自身の力加減ができずに姉の麻美を怪我させてしまった過去を持ちます。

その出来事が強く心に残り、以降、女性に対する接し方が極端に苦手になりました。

自身の強さが人を傷つける可能性を知った彼は、それ以来、他人との距離感を慎重に測るようになります。

周囲との関わりで成長する姿

物語が進むにつれ、馬閃はさまざまな人物と関わる中で少しずつ変化していきます。

信頼を寄せる壬氏や猫猫との関係の中で、心の壁を少しずつ乗り越えていく姿が描かれます。

不器用ながらも他者を思いやり、苦手意識を克服しようとする努力は、彼の人間的な成長を物語っています。

薬屋のひとりごとにおける馬閃の魅力まとめ

馬閃は、武官としての強さだけでなく、真面目で実直な性格、家族や主君への深い愛情といった多面的な魅力を持ったキャラクターです。

不器用でありながらも懸命に自分の役割を果たそうとする姿勢は、物語の中で確かな存在感を放っています。

派手さこそないものの、その誠実さと真っ直ぐな生き方が、多くの読者の心を惹きつけてやまないのです。