朱海平原で信の最大武功は、岳嬰・趙峩龍・龐煖の討ち取りと、飛信隊を“将軍の軍”へ押し上げたことだ。
キングダムの朱海平原編で「信は何をした?」「なぜ将軍になれた?」と気になって来た人へ、先に答えを置くぞ。
信は鄴攻めの秦趙大戦で秦軍右翼を支え、岳嬰、趙峩龍、龐煖という重要な敵を討ち、戦後の論功行賞で王賁・蒙恬と並ぶ第一等の特別功を受ける流れに入る。ここ、ただの主人公活躍回じゃない。五千人将・信が、将軍・李信になる理由を戦場で証明した編なんだ。
キングダム朱海平原で信の武功一覧とは?敵将討ち取りと将軍昇格まで整理
要点:朱海平原の信の武功は、敵将討ち取りだけでなく、秦右翼の立て直し、飛信隊の覚醒、戦後の将軍昇格までセットで見ると分かりやすい。
まず、検索してきた人が一番知りたいところを表でまとめる。
武功・出来事 巻・話の目安 戦況 意味
岳嬰との一騎討ち 52巻・第560話「信の間合い」〜第561話「一刀の衝撃」周辺 秦趙大戦九日目、亜光の防陣が破られ秦右翼が揺らぐ 王騎の矛を信の武功として戦場に刻んだ一戦
飛信隊・玉鳳隊の覚醒 54巻・第581話「見える景色」〜第583話「十三日目」周辺 秦軍の兵糧が最後の配給へ向かう極限状態 隊長の檄で軍の士気が爆発し、劣勢を押し返す
趙峩龍討ち取り 55巻・第592話「死に場所」〜第598話「紡ぐ者」周辺 王賁が倒れ、信が臨時の大将として右翼全体を率いる 信が個人武勇だけでなく、右翼を背負う将として動いた証明
龐煖との宿命の決着 58巻・第625話「矛盾の答え」〜第627話「道の行方」周辺 朱海平原十五日目、飛信隊が李牧本陣へ到達 王騎・麃公から続く因縁に信が答えを出した最大級の武功
論功行賞と将軍昇格 59巻・第642話「第一等の特別功」周辺 朱海平原と鄴攻略の大戦後 信が李信として将軍へ進む決定的な評価
52巻の公式書籍情報では、秦趙大戦九日目に李牧の策で亜光の防陣が突破され、信が趙将・岳嬰との一騎討ちへ挑む流れが示されている。第560話「信の間合い」、第561話「一刀の衝撃」も同巻に収録されている。集英社 ― SHUEISHA ―
54巻では、王翦軍の出陣、秦軍の最後の配給、飛信隊と玉鳳隊が隊長の檄で士気を爆発させる展開が公式あらすじで整理されている。集英社 ― SHUEISHA ―
55巻では、十三日目夜に王賁が討たれた秦軍で、信が臨時の大将となって右翼全体を率い、趙軍の頭脳・趙峩龍へ迫ると説明されている。ここは表記も趙峩龍で統一したい。検索でも信頼性でも、固有名のブレはマジで敵兵より厄介だからな。集英社 ― SHUEISHA ―
58巻では、朱海平原十五日目に飛信隊が李牧本陣へたどり着き、その前に龐煖が立ちはだかると公式に説明されている。第625話「矛盾の答え」、第626話「残酷な現実」、第627話「道の行方」も同巻収録だ。集英社 ― SHUEISHA ―
そして59巻には、第642話「第一等の特別功」が収録され、朱海平原での激闘を制した後、鄴をめぐる戦いが決着へ向かう流れが続く。集英社 ― SHUEISHA ―
つまり朱海平原の信は、敵将を三人倒しただけの“戦闘力ランキング上位者”ではない。
崩れかけた右翼で前に出て、隊を燃やし、敵の中枢へ届き、最後に将軍昇格へつながるだけの戦果を積んだ男なんだ。
これ、冷静に見るほどヤバい。
派手な龐煖戦だけを切り取ると「主人公だから勝った」に見えなくもない。でも時系列で見ると、岳嬰戦、飛信隊の檄、趙峩龍戦、龐煖戦が全部つながっている。
朱海平原は、信が一気に強くなった場所ではない。
信がこれまで背負ってきたものを、戦場が一個ずつ試してきた場所だと俺は見ている。
朱海平原の戦局とは?鄴攻めで秦右翼が背負った役割
要点:朱海平原は鄴攻めの大局面で、信の武功は秦軍右翼が崩れかける状況の中で生まれた。
朱海平原の戦いは、秦が趙の要所・鄴を狙う大戦の中心にある。
王翦を総大将とする秦軍は、趙の李牧とぶつかる。その中で秦軍右翼には、亜光、王賁の玉鳳隊、信の飛信隊が関わり、趙側には岳嬰、馬南慈、尭雲、趙峩龍といった厄介すぎる面子が並ぶ。
この時点で、前線の空気はだいぶ地獄。
しかも秦軍は兵糧面でも追い詰められていく。54巻の公式あらすじにも、兵糧が足りない秦軍が最後の配給を迎える流れが記されている。集英社 ― SHUEISHA ―
ここが大事なんだけど、朱海平原の信の武功は「元気いっぱいの万全状態で敵将を倒しました」ではない。
亜光の防陣が崩され、王賁が重傷を負い、兵糧も危うく、右翼全体が何度も折れかける。
そんな中で、信が前に出る。
この条件付きで見ると、武功の重みがまるで違う。
ゲームで言えば、HP赤ゲージ、回復アイテムなし、味方の主力が一時離脱、敵の幹部が連続投入。普通なら「セーブデータどこ?」となる局面だ。
でも信と飛信隊は、そこで前進をやめない。
この前進こそ、朱海平原で信が評価された理由だと俺は思う。
将軍に必要なのは、敵を倒す腕だけじゃない。
兵が止まりそうな時に、もう一歩を出させる背中。崩れた配置の中で、勝ち筋を探して前へ出る判断。隊の士気を、戦場の流れに変える力。
朱海平原の信は、この全部を雑にではなく、泥だらけで見せている。
だから読んでいる側も納得してしまう。
「ああ、これは将軍になるわ」と。
論功行賞は結果発表で、本当の昇格試験は朱海平原の赤土の上で終わっていた。俺はそう感じている。
岳嬰討ち取りはなぜ重要?王騎の矛が信の武功になった瞬間
要点:岳嬰戦は、信が王騎の矛を“受け継いだ象徴”から“自分の武功を生む武器”へ変えた一戦だ。
朱海平原で最初に大きな信の武功として見えるのが、岳嬰との一騎討ちだ。
岳嬰は、黒羊丘で信に討たれた慶舎に仕えていた趙将。つまりこの戦いは、過去の武功が次の因縁として返ってくる構図になっている。
ここ、キングダムの戦場描写としてかなり苦い。
敵将を討てば終わり、ではない。
討たれた側にも主従があり、怒りがあり、次の戦場で信へ刃を向けてくる者がいる。信の武功は栄光であると同時に、次の憎しみを呼ぶ火種でもある。
岳嬰戦で注目したいのは、やはり王騎の矛だ。
王騎から受け継いだ矛は、信にとって「天下の大将軍」へのバトンそのもの。
でも、受け取った瞬間からフルスペックで使える便利アイテムではない。むしろ重い。物理的にも、物語的にも、だいぶ重い。
第560話「信の間合い」というタイトルが示す通り、この戦いはただ力任せに振ったら勝てる場面ではない。
矛の間合い、重さ、踏み込み、相手との距離。
信が王騎の矛を“飾り”ではなく、自分の戦い方へ落とし込めるかが問われる。
俺が心を撃ち抜かれたのは、信が王騎の幻影に逃げるのではなく、王騎から受け取った重さを自分の身体で引き受けていくところだ。
矛を握る腕に、過去の憧れだけじゃなく、今の戦場で敵を倒す責任が乗る。
この変化があるから、岳嬰討ち取りは単なる一勝では終わらない。
王騎の矛が、信の武功として本格的に戦場へ刻まれた瞬間なんだ。
龐煖戦のインパクトが強すぎるせいで、岳嬰戦は語られる時に少し脇へ置かれがち。
でも俺は、朱海平原の信を語るなら岳嬰戦を外せないと思っている。
ここで信は「王騎の矛を持つ者」から、「王騎の矛で戦果を挙げる者」へ進んだ。
この一段がないと、後の趙峩龍戦も龐煖戦も、積み上げの説得力が薄くなる。
飛信隊の覚醒は何がすごい?兵糧難の中で軍の士気を変えた
要点:飛信隊の覚醒は、信が隊の過去と未来を言葉でつなぎ、兵糧難の絶望を前進する力へ変えたことに意味がある。
朱海平原で信の武功を語る時、敵将討ち取りだけを見ると半分しか見えていない。
もう半分は、飛信隊の覚醒だ。
54巻の公式あらすじでは、王翦軍の出陣、最後の配給、飛信隊と玉鳳隊が隊長の檄で士気を爆発させる展開が説明されている。集英社 ― SHUEISHA ―
ここで信がやったことは、ただ「気合い入れろ」と叫ぶだけではない。
飛信隊が歩いてきた道を、隊員たち自身に思い出させた。
百人隊から始まったこと。
王騎から「飛信隊」の名を授かったこと。
無謀な任務をくぐり抜け、仲間を増やし、同時に仲間を失ってきたこと。
そして、信が天下の大将軍を目指すなら、その夢のど真ん中に飛信隊がいること。
この“過去の共有”と“未来の提示”が、信の檄の強さだ。
王騎のように圧だけで兵を震わせるタイプではない。
麃公のように本能で戦場を炎上させるタイプでもない。
信の言葉は、同じ泥を踏んできた隊長の言葉だ。
飯を分け、傷を見て、仲間の死を抱え、それでも一緒に走ってきた男の言葉だから届く。
これ、組織論としてもかなり強い。
士気は根性だけで上がらない。
「自分たちは何者なのか」
「なぜここで踏みとどまるのか」
「この先に何があるのか」
そこが言葉になった時、兵はただの数ではなく、意志を持つ集団になる。
飛信隊の覚醒は、まさにそれだ。
信の突撃についていく集団から、信の夢を自分たちの夢として背負う軍へ変わる。
この変化があるから、後の趙峩龍戦で信を敵本陣へ届ける流れにも説得力が出る。
俺はここを、朱海平原の隠れた最大ポイントだと思っている。
敵将を倒すシーンは派手。
でも、軍を変えるシーンはもっと深い。
信が将軍になるなら、信だけが強くても足りない。
飛信隊が“将軍の軍”へ変わらないといけない。
朱海平原は、その変化をちゃんと描いた。ここが偉すぎる。

趙峩龍討ち取りはなぜ熱い?信が右翼を背負った武功
要点:趙峩龍戦は、信が臨時の大将として秦右翼を率い、個人武勇だけでなく指揮官としての価値を示した戦いだ。
朱海平原で信の評価を一気に押し上げたのが、趙峩龍討ち取りだ。
55巻の公式あらすじでは、十三日目夜に王賁が討たれた秦軍で、信が臨時の大将となり、右翼全体を率いて趙軍の頭脳・趙峩龍へ迫ると説明されている。第592話「死に場所」から第598話「紡ぐ者」までの流れは、まさにこの局面の濃縮パックだ。集英社 ― SHUEISHA ―
ここ、情報だけ抜くと「王賁が倒れたから信が代役になった」で終わりそうだけど、そんな軽い話ではない。
秦右翼はすでにかなり危うい。
亜光は機能を落とし、王賁も倒れ、玉鳳隊も余裕がない。趙側には馬南慈、尭雲、趙峩龍がいる。名前を並べるだけで前線の胃が削れる。
その中で、信は右翼全体を率いる立場になる。
しかも選んだ方向は、守りを固めることではなく、攻めに力を集めて趙峩龍へ迫ること。
これが信らしい。
整えるより、こじ開ける。
安全策より、勝ち筋へ飛び込む。
もちろん危険だ。危険度だけなら警報が鳴りっぱなしの局面だ。
でも朱海平原の秦右翼に必要だったのは、きれいに均衡を保つ将ではなかった。
崩れかけた戦場で、無理やり風向きを変える将だった。
趙峩龍は、かつての趙三大天・藺相如の側近としての重みを持つ人物だ。
ただの討ち取り対象ではない。
趙側にも歴史があり、主君から受け継いだものがあり、戦場に立つ理由がある。
だから趙峩龍戦は熱い。
信と趙峩龍は、どちらも“背負う者”としてぶつかる。
信の側には、漂、王騎、麃公、飛信隊の仲間、そしてここまでの戦場で積み重ねた死と約束がある。
趙峩龍の側にも、藺相如から続く趙の記憶と思想がある。
そのぶつかり合いに信が勝つ。
これは敵将撃破であると同時に、背負ってきたものの重さを戦場で押し通した武功だ。
ここで俺が大事だと思うのは、信が“隊長”の枠を越えかけているところ。
五千人将として飛信隊を率いるだけではなく、王賁不在の穴を埋め、右翼全体の攻勢を担う。
つまり趙峩龍戦は、龐煖戦前の中継地点ではない。
信が将軍の器へ近づいたことを示す、めちゃくちゃ重要な証明なんだ。
この戦いがあるから、戦後の将軍昇格に厚みが出る。
「強敵を倒しました」だけなら武人の評価。
「崩れた右翼を背負って敵の頭脳を討ちました」まで行くと、将としての評価になる。
朱海平原の信は、ここで一段変わった。
荒い。
まだ粗い。
でも、もうただの突撃隊長ではない。
その危うくも頼もしい変化が、趙峩龍戦には詰まっている。
龐煖討ち取りは朱海平原最大の武功?王騎と麃公への答え
要点:龐煖戦は、信が王騎・麃公から続く因縁と“人を背負う武”の答えを示した、朱海平原最大級の武功だ。
朱海平原で最も強烈な信の武功を一つ選ぶなら、多くの人が龐煖討ち取りを挙げるはずだ。
58巻の公式あらすじでは、朱海平原十五日目、飛信隊が李牧本陣へたどり着いたところで龐煖が立ちはだかり、信と龐煖が壮絶な一騎討ちへ入ると説明されている。集英社 ― SHUEISHA ―
龐煖は、信にとって単なる強敵ではない。
王騎との因縁。
麃公との因縁。
馬陽から続く飛信隊の記憶。
信が「天下の大将軍」を目指すうえで、ずっと巨大な影として立っていた存在だ。
龐煖は、武を極める求道者として描かれる。
一人で突き詰める武。
孤独へ向かう武。
自分の存在をもって、人の道を問い続ける武。
一方の信は違う。
信は一人で頂点へ行くタイプではない。
仲間と進む。
死者の思いを背負う。
生きている仲間の声を背中に受ける。
王騎の矛を握り、麃公の炎を記憶し、飛信隊の叫びを力に変える。
つまり龐煖戦は、武力対武力の勝負であると同時に、孤独な武と、つながりの武の対決でもある。
ここが俺の中で一番刺さる。
信が龐煖に勝つのは、単なる仇討ちではない。
もちろん王騎や麃公の仇という意味は重い。そこを抜いたら、この戦いの温度は語れない。
でも、それだけでは少し足りない。
龐煖戦は、信が王騎や麃公から受け取ったものを、自分なりの答えに変える戦いだ。
王騎のような完成された大将軍には、まだ届かない。
麃公のように本能で戦場を食い破る存在にも、まだなりきっていない。
それでも信は、飛信隊という自分の軍を背負い、立ち上がる。
倒れても、声が届く。
限界を超えても、背負ったものが消えない。
この描写があるから、龐煖討ち取りは主人公補正だけで片づけられない。
もし龐煖戦だけを単体で見たら、信の勝利は唐突に見えるかもしれない。
でも朱海平原全体で見ると違う。
岳嬰戦で王騎の矛を自分の戦いへなじませた。
飛信隊の檄で、隊の歴史と未来をつないだ。
趙峩龍戦で、右翼を背負う将としての責任を負った。
そのうえで龐煖へ届く。
この積み上げがある。
だから信の勝利は、ただの奇跡ではなく、物語の地層が押し上げた結果に見える。
しかも勝って終わりではない。
信自身も限界を超え、命そのものが危うくなる。
朱海平原のすごさは、勝利を軽く描かないところだ。
勝った。
でも代償がある。
敵を討った。
でも戦場には失ったものが残る。
この重さまで描くから、信の武功はただの戦果リストではなく、読んだ側の胸に刺さる。
俺は龐煖戦を読むたびに、勝利のカタルシスと同時に、背負うことの怖さも感じる。
信は強くなった。
でも強くなるほど、背負うものも増える。
将軍・李信への道は、ただ派手に勝つ道じゃない。
失ったものを置き去りにせず、それでも前へ進む道なんだ。

信が将軍に昇格した理由とは?王賁・蒙恬と並んだ評価軸
要点:信の将軍昇格は、龐煖討ち取りだけでなく、討ち取り能力、士気回復、臨時指揮、継承の象徴性がそろった結果だ。
朱海平原後、信が将軍へ昇格する流れは、王賁・蒙恬と並べて見るとかなり分かりやすい。
59巻には第642話「第一等の特別功」が収録されており、朱海平原での激闘と鄴攻略の後、論功行賞へ進む流れが描かれる。集英社 ― SHUEISHA ―
信の評価軸は、ざっくり四つに分けられる。
- 討ち取り能力:岳嬰、趙峩龍、龐煖という重要な敵を倒した
- 士気回復力:兵糧難の中で飛信隊を奮い立たせた
- 臨時指揮力:王賁が倒れた後、秦右翼全体を率いた
- 継承の象徴性:王騎の矛、麃公の記憶、飛信隊の思いを戦果に変えた
この四つがそろったから、信の将軍昇格には説得力がある。
王賁は、名家出身らしい完成度と槍の鋭さ、戦術理解の高さがある。
蒙恬は、広い視野と柔らかい判断で戦場を整える力がある。
信は、そこに並ぶには粗い。
正直、粗い。
でも、最悪の局面で人の心を前へ向ける力がある。
これは将軍としてめちゃくちゃ大きい。
軍は数字だけでは動かない。
兵数、兵糧、配置、戦術、指揮系統。全部必要だ。
でも最後の最後、兵が足を出すか止めるかは、将の背中で決まる瞬間がある。
朱海平原の信は、その背中を手に入れた。
ここが将軍昇格の核心だと思う。
もし信が龐煖だけを倒して、飛信隊が組織として何も変わっていなかったら、評価は「すごい武人」に寄ったかもしれない。
でも朱海平原では、信自身だけでなく、飛信隊も変わった。
信の夢を支える軍になった。
だから信は、ただの強い男ではなく、軍を率いる男として見られる。
さらに戦後、信は李信として進み始める。
下僕出身で姓を持たなかった信が、名を得て将軍へ進む。
ここ、少年漫画のご褒美イベントに見えて、キングダムではかなり重い。
名前、階級、軍の規模、論功行賞。
全部が戦国の組織戦に直結している。
信が李信になることは、社会的な立場が変わることでもある。
朱海平原は、信の個人武功と、飛信隊という組織の成長と、秦軍内での評価が一気につながった戦場だった。
だから将軍昇格が気持ちいい。
唐突じゃない。
むしろ「ここまでやって将軍じゃなかったら、秦の人事部どうなってるんだ」とツッコミたくなるくらい、積み上げがある。
俺の考察:朱海平原の信は主人公補正ではなく“軍の色”を得た
要点:朱海平原の信は、個人の強さだけで勝ったのではなく、飛信隊という軍の色を得たことで将軍の器に近づいた。
ここからは俺の私見だ。
朱海平原の信を「主人公だから勝った」で終わらせるのは、かなりもったいない。
もちろん信は主人公だ。
物語の中心で活躍するのは当然だし、大事な場面で前へ出る。
でも朱海平原の信は、いきなり都合よく強くなったわけではない。
岳嬰戦では、王騎の矛を自分の間合いとして使うことを問われた。
飛信隊の覚醒では、隊の過去と未来を言葉でつないだ。
趙峩龍戦では、王賁不在の右翼を臨時で背負った。
龐煖戦では、王騎や麃公から続く因縁と、自分の仲間の声を背負って立った。
こう並べると、信の勝利は「急に強くなった」ではなく、役割が一つずつ増えていった結果に見える。
俺が特に面白いと思うのは、王騎軍、麃公軍、飛信隊の違いだ。
王騎軍は、王騎という巨大な存在を中心に、品格と威圧が軍全体へ染み込んでいる。
麃公軍は、将の本能と熱が兵を巻き込み、戦場で獣のように突き進む。
飛信隊は、そのどちらとも違う。
飛信隊の色は、泥臭さと、仲間を置き去りにしないしぶとさだ。
信は王騎ほど完成されていない。
麃公ほど野性そのものでもない。
でも信は、誰よりも前で傷つき、誰よりも仲間の声を背負って進む。
だから飛信隊は、信を遠くから仰ぐ軍ではなく、信と一緒に息を切らして走る軍になる。
ここが朱海平原で明確になった。
信の檄で飛信隊が動く。
趙峩龍を討つために、隊全体が信を前へ運ぶ。
龐煖戦では、生きている仲間の声が信を立たせる。
つまり、信の武功は信一人では成立していない。
飛信隊という軍の色が、信の武功を成立させている。
これが俺の中での朱海平原の答えだ。
信が敵を倒したから飛信隊がすごいのではない。
飛信隊が信を将へ押し上げたから、信の武功が将軍昇格につながった。
順番が大事だ。
信は強い。
でも信だけでは届かない。
飛信隊がいるから、信は将軍の器になる。
この相互作用が、朱海平原編の真骨頂だと思っている。
朱海平原は「信が龐煖を倒した戦い」だけで覚えるには惜しすぎる。
正確には、信が李信になる前に、飛信隊が“李信の軍”へ変わった戦いだ。
この視点で読み返すと、岳嬰戦、飛信隊の檄、趙峩龍戦、龐煖戦が一本の線になる。
王騎の矛を握る信。
兵糧難の中で隊へ語る信。
臨時の大将として右翼を率いる信。
龐煖へ向かう信。
その背後には、いつも飛信隊がいる。
この構図が強すぎる。
戦場の熱さと組織の成長が同時に走っているから、朱海平原はただのバトル編では終わらない。
信という個人と、飛信隊という組織が同時に一段上がった編なんだ。
まとめ:朱海平原の信の武功は将軍・李信への決定打だった
キングダム朱海平原で信が挙げた主な武功は、岳嬰、趙峩龍、龐煖の討ち取りだ。
ただし本当に重要なのは、敵将三人を倒したことだけではない。
兵糧が尽きかけ、秦右翼が揺らぎ、王賁も倒れるような最悪の状況で、信が飛信隊を動かし、右翼を背負い、戦場の勝ち筋を作ったこと。
ここまで含めて、朱海平原の信の武功になる。
岳嬰戦では、王騎の矛が信自身の戦果へ変わった。
飛信隊の覚醒では、隊の歴史と未来がつながった。
趙峩龍戦では、信が臨時の大将として右翼を率いた。
龐煖戦では、王騎と麃公から続く因縁に、信なりの答えを出した。
だから戦後の将軍昇格は、ただのご褒美ではない。
朱海平原で積み上げた武功と、飛信隊の成長があったからこそ、信は李信として次の段階へ進めた。
俺は朱海平原を読み返すたびに、「ここで信が将軍になった」というより、「ここで読んでいる側が信を将軍として認めた」と感じる。
論功行賞は結果発表。
本当の試験は、朱海平原の赤土の上で、飛信隊と一緒にもう終わっていた。
よくある質問
キングダム朱海平原で信が討ち取った敵将は誰?
朱海平原で信の大きな武功として語られる敵将は、岳嬰、趙峩龍、龐煖だ。
岳嬰戦は52巻の第560話「信の間合い」から第561話「一刀の衝撃」周辺、趙峩龍戦は55巻の第592話「死に場所」から第598話「紡ぐ者」周辺、龐煖戦は58巻の第625話「矛盾の答え」から第627話「道の行方」周辺が目安になる。集英社 ― SHUEISHA ―+2集英社 ― SHUEISHA ―+2
朱海平原で飛信隊が覚醒するのは何巻?
飛信隊と玉鳳隊の覚醒を確認しやすいのは54巻だ。
54巻では、王翦軍が出陣し、秦軍が最後の配給へ向かう厳しい状況で、飛信隊と玉鳳隊が隊長の檄によって士気を爆発させる流れが描かれる。集英社 ― SHUEISHA ―
信が将軍になるのは朱海平原の後?
信が将軍へ進むのは、朱海平原と鄴攻略をめぐる大戦の後の論功行賞の流れだ。
59巻には第642話「第一等の特別功」が収録されており、朱海平原での激闘を制した後の展開として、信が李信として次の段階へ進む大きな節目になる。集英社 ― SHUEISHA ―
朱海平原の信の武功で一番重要なのはどれ?
戦果の大きさだけで見るなら、龐煖討ち取りが最大級だ。
ただ、俺は岳嬰、趙峩龍、龐煖の討ち取りに加えて、飛信隊の覚醒と秦右翼の臨時指揮まで含めた流れ全体が一番重要だと考えている。信が強敵を倒し、隊が折れずに前へ進み、最終的に将軍昇格へつながる。この一連の積み上げこそ、朱海平原の信を特別にしている。
朱海平原編、やっぱり読み返すほど胸の奥を撃ってくる。
次に李信として戦場へ立つ信を見る時、この赤土で背負ったものがどう響くのか。俺はそこを追い続けたい。
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