『俺だけレベルアップな件』23話感想：S級ハンターがかませ化…蟻の王との戦いは原作から劣化？

『俺だけレベルアップな件』23話では、架南島レイドのクライマックスが描かれました。

しかし、S級ハンターたちが蟻の王の圧倒的な力に翻弄され、”かませ犬”のように敗れていく展開に、多くの視聴者が衝撃を受けました。

さらに、原作と比較して戦闘シーンの描写が大幅にカットされ、蟻の王の知性や水篠旬の戦略的な動きが省略されていた点も気になります。

アニメ版の演出は原作と比べて劣化してしまったのか？ 今回のエピソードを詳しく振り返ります。

『俺だけレベルアップな件』23話のあらすじ｜S級ハンター vs. 蟻の王

『俺だけレベルアップな件』23話では、ついに架南島レイドの決戦が描かれました。

突如現れた最強の敵・蟻の王に対し、日本のS級ハンターたちは総力戦を仕掛けます。

しかし、その圧倒的な力の前に次々と敗北していく展開に、視聴者は衝撃を受けました。

架南島レイド開戦！S級ハンターが総力戦を挑む

日本政府は、架南島で急激に勢力を拡大した蟻の群れを討伐するため、国内最強のハンターたちを派遣しました。

最上真、白川大虎、後藤清臣をはじめとするS級ハンターたちは、強大な蟻の群れを次々と撃破。

当初は順調に進んでいた討伐作戦でしたが、突如として現れた「蟻の王」が戦局を一変させます。

圧倒的な実力差…蟻の王が戦場を支配

蟻の王は、これまでのモンスターとは次元の違う強さを持っており、S級ハンターたちの攻撃をものともせず、次々と撃破していきます。

最上真の剣技、白川大虎の格闘術といった日本最高峰の戦闘力ですら、彼にとっては通用しないレベル。

強敵との死闘を期待していた視聴者にとっては、あまりにも一方的な展開に驚いたことでしょう。

水篠旬の参戦は間に合うのか？

この絶望的な状況の中、唯一この戦況を覆せる可能性があるのが水篠旬です。

しかし、彼はまだ戦場には到着しておらず、影の兵士の召喚も行っていません。

果たして、旬は間に合うのか？ 次回の展開が待ちきれません！

蟻の王の強さが圧倒的すぎてS級ハンターがかませ化

『俺だけレベルアップな件』23話では、S級ハンターたちが日本最強の戦力として蟻の王に挑みました。

しかし、彼らの攻撃はことごとく通じず、まるで「かませ犬」のように次々と敗北していく展開に。

原作と比較すると、戦闘シーンの描写が大幅に省略されており、ハンターたちの活躍がほとんど見られませんでした。

原作ではもっと粘った？戦闘シーンが簡略化

原作では、S級ハンターたちは決して無力ではなく、それぞれの能力を駆使して蟻の王に立ち向かっていました。

最上真の剣技は一度は蟻の王にダメージを与え、白川大虎の打撃も威力はあるもののスピードで圧倒される展開がありました。

しかし、アニメではほとんどの攻撃が一瞬で無力化され、絶望感だけが強調される構成に変更されていました。

最上真や白川大虎の見せ場が削られる

特に原作ファンにとって不満が大きかったのが、最上真や白川大虎の戦闘描写のカットです。

原作では、最上真は蟻の王の防御を突破するために戦略を練り、白川大虎は接近戦で果敢に挑みました。

しかし、アニメ版では彼らの戦闘シーンは大幅に省略され、ほぼ瞬殺に近い形で敗北してしまいました。

水篠旬の影の兵士はなぜ使われなかったのか？

『俺だけレベルアップな件』23話では、水篠旬は戦場に姿を見せず、影の兵士の召喚も行いませんでした。

この展開に対し、「なぜ影の兵士をあらかじめ配置していなかったのか？」と疑問を持つ視聴者も多かったのではないでしょうか。

実は、原作では水篠旬は事前に影の兵士をS級ハンターの影に潜ませていたのですが、アニメではこの描写がカットされていました。

原作では事前に影を配置していたがアニメでは省略

原作では、旬は戦場に直接向かう前に影の兵士をハンターたちの影に忍ばせ、いざという時のために準備していました。

この影の兵士が、S級ハンターたちがピンチに陥った際に召喚され、状況を打破するきっかけとなる重要な要素でした。

しかし、アニメ版ではこの部分が描かれず、まるで旬が何の対策もしていなかったように見えてしまったのです。

旬の影召喚が機能しなかった理由

原作では、旬は影交換を利用して一気に戦場へ移動することも可能でしたが、アニメではそういった選択肢が示されませんでした。

また、影の兵士の召喚がなかったことで、S級ハンターたちの敗北がより絶望的なものになりました。

アニメ版の演出としては、旬の登場をより劇的に見せる意図があったのかもしれませんが、戦局の流れとしては不自然に感じられる部分もありました。

蟻の王の知性がカット？ただのパワー系ボスに…

『俺だけレベルアップな件』23話では、蟻の王の圧倒的な強さが描かれました。

しかし、原作で見せた知略に長けた戦略性がほぼカットされ、ただの“脳筋ボス”に見えてしまったのが残念なポイントです。

原作では蟻の王は、力だけでなく心理戦を仕掛ける知性を持つ敵として描かれていましたが、アニメ版ではその要素がほとんど見られませんでした。

原作では心理戦を仕掛けていたが、アニメでは単純化

原作では、蟻の王は単に強いだけではなく、狡猾な戦略でハンターたちを追い詰める姿が描かれていました。

例えば、S級ハンターたちの士気を削ぐためにわざと逃げるふりをしたり、倒したハンターの遺体を見せつけることで動揺を誘う場面がありました。

しかし、アニメではこれらの心理的な駆け引きが省略され、純粋な“力による圧倒”の演出がメインとなりました。

戦闘の戦略性が薄れ、緊張感が低下

原作では、蟻の王が相手の能力を見極めながら戦闘を進め、戦術的にS級ハンターたちを追い詰める描写がありました。

一方、アニメではそのような駆け引きはほとんどなく、S級ハンターが一方的にやられていくシーンが続くだけになっていました。

この結果、戦闘の展開に予測できない要素が減り、緊張感が原作に比べて薄れてしまったと感じる視聴者も多かったのではないでしょうか。

架南島の状況説明が省略され、戦局が分かりにくい

架南島レイドは人類とモンスターの大規模な戦いですが、アニメではこの戦場の背景説明がほとんどありませんでした。

原作では、架南島に住んでいた住民の避難状況や、政府がどのようにハンターを動員したのかが細かく描かれていましたが、アニメでは戦闘シーンにフォーカスしすぎて、それらの要素がほぼ省略されていました。

原作では住民避難や政府の動きが描かれていた

原作では、架南島に住んでいた人々の避難の様子や、政府がどのように危機を察知して対応したのかが細かく描かれていました。

また、日本以外の国のハンターたちがこの事態をどう見ているのかといった国際的な視点もあったため、戦いのスケールがより大きく感じられる展開になっていました。

しかし、アニメ版ではそのような背景説明がほとんどなく、戦闘シーンのみが中心の構成になっていました。

アニメ版は戦闘にフォーカスしすぎて背景が不明瞭

アニメでは、ハンターたちが架南島に集結するシーンは簡潔に描かれましたが、住民避難の様子や政府の指示などはほぼスルーされていました。

そのため、視聴者の中には「そもそも架南島はどういう状況なのか？」と疑問を持つ人もいたかもしれません。

原作のような背景説明があれば、より緊張感のある戦局が伝わったはずですが、アニメでは戦闘だけが強調されたため、物語の奥行きが薄れてしまった印象です。

まとめ：S級ハンターの扱いに賛否…次回、水篠旬の逆襲に期待！

『俺レベ』23話は、蟻の王の圧倒的な強さが描かれた一方で、S級ハンターの扱いが雑になった印象でした。

戦闘シーンのカットや蟻の王の知性の省略により、原作と比べて物足りなさを感じた視聴者も多かったでしょう。

次回、ついに水篠旬が参戦！蟻の王との決戦に期待が高まります。